ごあいさつ
世界保健機関(WHO)によりますと、日本人の平均寿命は男女共に4年連続で過去最高を更新(2009年)しました。特に女性は86.44歳で25年連続世界第1位、男性も79.59歳で世界第2位でした。これは前年(2008年)に比べると女性では0.39歳、男性でも0.30歳延びたことになります。
近年、人びとの健康に対する関心とQOLの向上に対する関心は、共に極めて高いものがあります。また一方では急速な少子高齢化社会の到来と共に、我が国では間近にせまった2025年には総人口の30%以上が65歳を超えると予想されています。我々の住む青森県では既に25%を超えており、高齢化は極めて深刻な問題となっております。
従って、これからは単に医療のみならず、介護や福祉の面からみても、看護職にはこれまで以上に社会貢献の機会が増えてくるのは必至であります。
一方、医療・看護の進歩にも目覚ましいものがあり、医療人は時代に遅れないように常に勉強を続ける必要があります。
患者さんやそのご家族と接する機会(時間)が医師より多い看護職には、専門の知識・技術・訓練に加え、他人の「痛み」を感じる暖かな人間性が求められます。
看護の本質は「思いやりの心」であり、「憐憫の情」であり、「慈愛の心」であり、「無償の愛」であります。一言で言えば「人間愛」そのものと言えましょう。
本校はこの期待こたえるため、看護の基礎専門教育を行うと共に人間性豊かな准看護師・看護師の養成を目的として設立されました。
昭和34年の設立以来4,628名の卒業生を世に輩出し、単にこの地方のみならず広く全国各地で地域医療を中心に貢献しておりますが、時代の要請と期待に応えるため平成22年4月1日を期し、従来の各種学校から専修学校へ格上げ移行致しました。
これにより看護学科を卒業した後、更に専門技術を修めたい方は、単位互換性が認められた関係で大学への編入学も可能となり、助産師・保健師・専門看護師・認定看護師等への道が開かれました。
准看護学科は午後に授業が行われ、希望によっては午前中、或いは夜間に働くことも可能です。准看護師としての資格取得後には、看護学科へ進学する道も開けております。
看護学科は准看護師の資格を取得した方が日中は医療機関で働きながら夜間に学び、看護師としての国家試験を受験する機会を提供しております。
更に、両学科とも一旦社会に出て医療機関その他で働いた経験のある方にも、社会人入学という制度を用意して、進学の道を大きく開いております。
講師陣には専任の教務職員の他、弘前大学、その他から各専門分野の講師を迎え、更には医師会員が献身的に協力しております。看護職は社会全体に貢献する職業であるという公共性から、医師会からの多額の予算に加え、国・県・市からの補助金も頂いておりますし、奨学金制度も用意されております。
空調設備の完備した校舎には各種実習室・図書室・情報処理室等を備え、市内の大病院をはじめとして、専門教育を受けるにふさわしい実習施設の協力と支援を受けております。
近年、生徒・学生・教職員・教職員・講師陣一丸となって努力の結果、平成22年度の卒業生では准看護師試験・看護師国家試験の合格率が共に100%という好成績を得ております。
一人でも多くの暖かで、優しい気持ちを持った方々が、数多くある職業の中から、この尊い看護の道を選ばれて、病める人々のため社会の各方面において貢献されることを心から期待しております。
学校長 佐 藤 眞